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シミュレーション

NISA積立30年後の資産はいくら?利回り別シミュレーション

月3万円・5万円・10万円をNISAで30年積み立てると総資産はいくらになるか試算。複利効果・利回り別シミュレーション結果を解説。

マネーSIM編集部

FP2級・証券外務員一種 | NISA・資産運用・税制専門

複利の力とは

長期積立投資において最も重要な概念が「複利」です。複利とは、運用で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益がさらに利益を生む仕組みです。時間が経てば経つほど、その効果は指数関数的に大きくなります。

たとえば年利5%で運用した場合、1年目は元本の5%が増えるだけですが、10年目には元本の約63%、20年目には約165%、30年目には約332%もの累積リターンが生まれます。この「複利の雪だるま効果」を最大限に活かすには、できるだけ長期間・継続的に投資し続けることが不可欠です。

新NISAはこの複利効果を税制面から強力にサポートしています。通常の課税口座では運用益に20.315%の税金がかかり、再投資できる金額が減ってしまいます。しかしNISA口座では運用益が非課税のため、利益を丸ごと再投資でき、複利の力を最大限に発揮できます。

複利効果を最大化するには「時間」が最も重要な要素です。少額でも早く始めることが、30年後の資産額に大きな差をもたらします。

月3万円・30年のシミュレーション(利回り3%・5%・7%)

月3万円を30年間積み立てた場合、元本の合計は1,080万円です。利回りによって最終的な資産額はどのように変わるのか、シミュレーションで確認しましょう。

利回り30年後の資産額うち運用益元本
3%約1,748万円約668万円1,080万円
5%約2,497万円約1,417万円1,080万円
7%約3,654万円約2,574万円1,080万円

利回り5%の場合、元本1,080万円が30年後には約2,497万円に成長します。運用益だけで約1,417万円にもなり、元本の1.3倍以上の利益が積み上がる計算です。利回り7%ではさらに大きく、資産は元本の約3.4倍になります。

また、20年時点での中間的な資産額も確認しておきましょう。元本720万円に対し、利回り5%では約1,233万円、利回り7%では約1,514万円になります。20年から30年にかけての10年間で資産の伸びが一気に加速するのが複利の特徴です。

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月5万円・月10万円のシミュレーション

積立額を増やすと、複利の恩恵もそれに比例して大きくなります。月5万円・月10万円で30年間積み立てた場合のシミュレーションを見てみましょう。

月額元本(30年)利回り3%利回り5%利回り7%
月3万円1,080万円約1,748万円約2,497万円約3,654万円
月5万円1,800万円約2,914万円約4,161万円約6,090万円
月10万円3,600万円約5,827万円約8,322万円約12,179万円

月5万円・利回り5%では30年後に約4,161万円に到達します。新NISAの積立投資枠の年間上限は120万円(月10万円)ですが、成長投資枠240万円と合わせると年間最大360万円まで投資できます。月10万円であれば積立投資枠を上限まで使い切ることができ、さらに成長投資枠を活用すればより多くの資産形成が可能です。

月10万円の積立は新NISAの積立投資枠(年120万円)の上限に相当します。この金額を継続することで、15年で生涯投資枠1,800万円の積立投資枠分(1,200万円相当分)を満たせる計算になります。

NISAと課税口座の差

NISAと課税口座の最大の違いは、運用益にかかる税金です。課税口座では売却益・配当金に対して20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金が課されます。一方、NISA口座では運用益が完全に非課税になります。

月3万円・利回り5%・30年積立で比較すると、最終資産額は以下のようになります。

口座種別30年後の資産額差額
NISA口座約2,497万円
課税口座約2,208万円約289万円少ない

課税口座では運用益の約1,417万円に対して約288万円の税金が引かれるため、手取り資産が大幅に少なくなります。30年という長期間では、非課税効果だけで約289万円もの差が生まれます。これはNISAを利用する最大のメリットといえます。

さらに課税口座では、複利の計算上も不利です。運用益を再投資する際に税金が引かれた後の金額しか再投資できないため、複利効果そのものが抑制されてしまいます。NISAなら利益を丸ごと再投資できるため、複利効果をフルに享受できます。

【実例】25歳から始めた中村さんの30年積立シミュレーション

中村さん(25歳・新卒・手取り22万円)は社会人1年目からNISAを月3万円で始めました。昇給のたびに増額し、30年後の55歳時点の資産を以下のように計画しています。

年齢月積立額累計元本評価額(年率5%試算)
25歳(開始)月3万円36万円約38万円
30歳(昇給後)月5万円へ増額276万円約326万円
35歳(管理職)月8万円へ増額756万円約1,022万円
40歳(安定期)月10万円へ増額1,356万円約2,034万円
45歳月10万円継続1,956万円約3,300万円
55歳(30年後)月10万円継続2,916万円(元本超過分は課税口座)約5,800万円超

中村さんは40歳でNISAの生涯枠1,800万円を超える元本投資になるため、超過分は課税口座で継続します。それでも55歳時点の総資産(NISA+課税口座合算)は5,000万円超の見込みです。25歳スタートの「時間の積み重ね」が最大の武器になっています。

NISA枠を超えた投資分は課税口座へ。ただし非課税枠内で運用してきた資産は引き続き非課税で成長します。NISA1,800万円を使い切った後も課税口座での積立を続けることが、大きな資産形成への近道です。

開始年齢別・同じ月3万円でも30年後の差は歴然

月3万円・年率5%で積み立てた場合、65歳時点の資産額は開始年齢によって大きく変わります。「いつ始めたか」が長期投資では最大のファクターです。

開始年齢積立期間(65歳まで)元本合計65歳時の評価額(年率5%)運用益
25歳40年1,440万円約4,570万円約3,130万円
30歳35年1,260万円約3,480万円約2,220万円
35歳30年1,080万円約2,497万円約1,417万円
40歳25年900万円約1,738万円約838万円
45歳20年720万円約1,233万円約513万円

25歳スタートと45歳スタートを比べると、同じ月3万円の積立でも65歳時点で約3,337万円の差が生まれます。積立元本の差は720万円ですが、複利効果の差が2,600万円以上になります。「20年の違い」がいかに大きいかが数字から見えてきます。

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30年積立を成功させるコツ

30年という長期にわたって積立投資を継続するには、精神的・実務的なコツが必要です。以下のポイントを押さえて、長期投資を成功させましょう。

  • 自動積立を設定して「ほったらかし」にする:毎月手動で買付する必要がないよう、証券会社の自動積立機能を使うことで継続しやすくなります
  • 相場の下落時も積立を止めない:下落時にこそ安く多くの口数を購入でき、長期的にはリターンを高める「ドルコスト平均法」の効果が発揮されます
  • 分散投資を徹底する:全世界株式インデックスや米国株式インデックスなど、地域・資産を分散することでリスクを抑えます
  • 生活費の6か月分は現金で確保する:緊急時に投資資産を売却しなくて済むよう、生活防衛資金を別で用意しておくことが継続の前提です
  • 目標額と目的を明確にする:「老後資金」「子どもの教育費」など具体的な目的を定めておくと、下落時の不安を乗り越えやすくなります
  • 年に1回程度だけ状況を確認する:頻繁にチェックすると短期的な値動きに一喜一憂してしまいます。年1回のリバランス確認で十分です

最も重要なのは「継続すること」です。投資のタイミングより、市場に長く居続けることの方が長期的なリターンに大きく影響します。

よくある質問

Q. 月3万円のNISA積立を30年続けると元本はいくらになりますか?

A. 月3万円×12か月×30年で、元本の合計は1,080万円になります。利回り5%で運用できた場合、30年後の資産額は約2,497万円となり、運用益だけで約1,417万円が加わる計算です。

Q. 利回り5%は現実的な数字ですか?

A. 全世界株式インデックスや米国株式インデックス(S&P500)の過去の長期平均リターンは年率5〜7%程度とされています。将来のリターンを保証するものではありませんが、長期投資のシミュレーションとして広く使われる数値です。

Q. NISAの積立は途中でやめることはできますか?

A. はい、いつでも積立を停止・変更することができます。また積み立てた資産はいつでも売却して現金化できます。ただし売却した場合、長期複利の効果が失われるため、できるだけ長期保有が推奨されます。

Q. 30年後に資産を引き出す際も非課税ですか?

A. はい、NISA口座で保有している資産を売却した場合、売却益は非課税です。新NISAは保有期間に制限がなく、何年保有しても売却時まで非課税が継続されます。

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