NISAのスイッチング(銘柄乗り換え)とは?できるか確認
スイッチングとは「保有しているファンドを売却して、別のファンドに乗り換えること」です。投資信託のスイッチングには「同じ証券会社・同じ運用会社の商品間での移管(スイッチング)」と「売却→再購入」の2パターンがあります。NISAでのスイッチングは原則「売却→再購入」の形になります。
| 方法 | 内容 | NISAでの注意点 |
|---|---|---|
| スイッチング(移管) | 一部の運用会社が提供する同社内ファンド間の乗り換え | NISAでは基本的に対応していない(課税口座のみ) |
| 売却→再購入 | 今のファンドを売却してから、別のファンドを購入 | NISAでは売却後の枠は翌年復活のため注意 |
NISAでの「スイッチング(移管)」は多くの証券会社・運用会社では対応していません。銘柄を変更したい場合は、現在のファンドを「売却」してから「新たに購入」する手順になります。
NISAで銘柄を乗り換える手順と注意点
手順
- ステップ1:現在保有しているNISA口座のファンドを「売却」注文する
- ステップ2:売却代金(運用益込みで非課税)が数日後に口座に入金される
- ステップ3:新しく購入したいファンドの「購入」注文を入れる
- ステップ4:ただし当年内の非課税枠は売却前の状態のままで、新規購入はその年の残り枠の範囲内でのみ可能
最大の注意点:非課税枠の消費
NISAで銘柄を乗り換える際に最も注意すべきなのは「非課税枠の消費」です。例えば、過去に積立投資枠で500万円分積み立てたファンドを全売却しても、当年中にその500万円分の枠は復活しません。翌年1月1日以降に復活するため、当年中に再購入できる枠は「その年にまだ使っていない枠」のみです。
NISAで銘柄乗り換えをすべきケース・すべきでないケース
乗り換えをすべきケース
- 保有ファンドが繰上償還(強制終了)になりそうな場合
- 信託報酬が大幅に改善された新ファンドが登場した場合(例:信託報酬0.5%→0.05%以下への変更)
- 当初の投資方針と大きく乖離した(例:テーマ型→インデックスに見直したい)
- 証券会社を変更してすべての保有資産を集約したい
乗り換えをすべきでないケース
- 「もっと成績がいいファンドに変えたい」という感情的な理由(インデックス投資は短期成績で判断しない)
- ちょっとした信託報酬の差(0.01%程度)のみが理由(非課税枠消費のデメリットの方が大きい場合も)
- 暴落時に「下がる前に逃げる」という理由(これは長期投資の失敗パターン)
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証券会社を変更する場合のNISA移管手順
「SBI証券から楽天証券に移したい」などNISA口座ごと証券会社を変更する場合、NISA口座は「移管」ではなく「廃止→新規開設」の手続きが必要です。
- 1. 現在の証券会社(旧NISA)で「NISA口座廃止依頼書」を請求・提出
- 2. 「金融機関変更届出書」(勘定廃止通知書)を受け取る
- 3. 新しい証券会社に「勘定廃止通知書」を添付してNISA口座開設申し込み
- 4. 新NISA口座が開設完了(税務署審査:1〜2週間)
- ※保有しているNISA資産は移管できない(課税口座に移動して保有継続か、売却するかを選択)
NISA口座内の保有資産は他の証券会社に非課税のまま移管できません。旧NISAの資産は「課税口座(特定口座)」に移動して引き続き保有するか、売却するかを選びます。
よくある質問
Q. NISAで積立しているファンドを別のファンドに変更できますか?
A. 変更できます。ただし「積立設定の変更(積立先ファンドの変更)」と「保有済み資産の銘柄変更」は別の手続きです。積立設定の変更は次回の積立から新しいファンドになります。すでに保有している資産を乗り換えるには、現在のファンドを「売却」してから新しいファンドを「購入」する手順が必要です。
Q. 積立設定のファンドを変更したら過去の積立分も変わりますか?
A. いいえ。積立設定を変更しても、過去に積み立てた資産はそのまま現在のファンドで保有し続けます。積立設定の変更は「次回以降の積立」にのみ影響します。過去分を乗り換えたい場合は別途売却・再購入が必要です。
Q. NISAでファンドを乗り換えると税金はかかりますか?
A. NISA口座内での売却は非課税のため、乗り換え時の売却で税金はかかりません。ただし売却後の非課税枠の復活は翌年1月1日以降になるため、当年中に再購入できる枠には制限があります。